なぜ、動物的な動きが良いのか?

動物的な動き、意識していますか?

 

“瞬時に獲物を捕らえる瞬発力!”

 

レスリングで相手を倒す瞬間などの動きに生かしたいです。

 

なぜ、動物的な動きが良いのか?

 

簡単にまとめると以下のようになります。

 

①スピードが上がる。

②怪我が少なくなる。

③疲れにくい。

 

これらのことについて詳しくご説明していきます。

 

①スピードが上がる。

動物の動きを見ると一目瞭然ですが、筋肉の動きに無駄がなく、弛緩(ゆるみ)→伸長(伸ばし)→短縮(力、スピードの発揮)がスムーズです。

 

これが力みっぱなしや、末端(四肢)から力を発揮しようとするとスムーズにいかず、動きのスピードも速くなりません。

 

動物のように弛緩→伸長→短縮のリズムを意識すると技のスピードが格段と上がりますよ。

 

身体の動きを見ると脚の付け根や胴体の体幹部などの根幹部分から動かして四肢に伝えていきます。

 

だからこそ速く動ける動物は脚の部分はそれほど太くなく、体幹が太くて軟らかいです。

 

筋肉のつきかたも非常に参考になる部分がありますね。

 

②怪我が少なくなる。

怪我の要因の一つとして、動きの力みが挙げられると前に書きました。

 

動物のように弛緩→伸長→短縮のリズムが滑らかにいくと筋肉や関節に負担がかからず、故障が格段に少なくなります。

 

動物はウォーミングアップもほとんどせずにいきなりトップスピードで動き出しても、肉離れや怪我を全くしません。

 

極端な話、人間も動物ぐらいスムーズに身体を動かせたら、ウォーミングアップもほとんどいらなくなるでしょう。

 

③疲れにくい

①の弛緩→伸長→短縮のリズムがスムーズだと筋肉内の乳酸の産生が最小限に抑えられるし、血液の流れが良いので仮に産生しても除去される働きが早くなります。

 

筋肉がリズム良い動きというのは、まるで地下水を組み上げるポンプのような働きで、体内の血液の流れをスムーズにするんです。

 

競技の場面だと、技のスピードが上がり、威力が増すほどテークダウンまでの動きがスムーズになり時間が短縮されるので、それだけ乳酸の産生と疲労を抑えることが出来るのは当然ですね。

 

しかしながら当然スタミナ(持久力)を上げるためには、そのためのトレーニングを積む必要がありますが、良い動きで取り組むのと、そうでないのでは、トレーニング効果の伸び率と最終的な到達点も大幅に違ってきます。

 

いつもより疲れがあると感じた場合、動きの質も確かめた方が良いですね。

 

以上のことが動物的に動くことのメリットですが、競技動作中に簡単に取り組む方法として

 

⚫︎力みを極力なくし、全身を使った連動性の動きを意識する。

⚫︎身体の根幹部分(体幹部分)から力を発揮し、末端部分(四肢部分)にスムーズに伝えるように意識する。

⚫︎力を抜いた状態から筋肉を瞬間的に伸ばして縮めて動作を行うことを意識する

 

例えばタックルに入る瞬間の動きだとしたら、

 

組手を使って相手を速いスピードで崩しながら、一瞬脱力して後ろ足を瞬間的にタメを作って蹴り出して最大スピードで入る。

 

一本背負いで投げるとしたら

 

組手で圧力をかけてから、一瞬脱力して最大スピードで回転しながら引き手をしっかり取って投げる。

 

要するに良い動きというのは、気づいてなくともみんなこういう動きになっているのですが、このように理論を噛み砕いて頭に入れてからやってみると取り組みやすいです。

 

普段のウォーミングアップからこのような動物的な動きを生かしていきたいですね!

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