●スタミナをつけたいけど、何をしたら良いか?
●スタミナアップには、どんなトレーニングが有効か?
試合で後半ガス欠して逆転負けしてしまう選手や、余裕を持って戦いたい選手はスタミナをつけることは必要不可欠です。
“でも実際には何をしたら良いか?”
多くの人がわからないのでこの問題をなかなか解決出来ないのではないでしょうか?
解決するためには、まず
⚫︎レスリングに必要なスタミナとは何か?
⚫︎自分にとって必要なスタミナとは何か?
を明確にするのと、スタミナアップに有効なトレーニングを知ることが重要です。
改めてスタミナとは?
いわゆる後半でも力を持続できる持久力ですね。
レスリングは3分×2ラウンドの計6分間の試合時間です。
もちろん技の攻防の瞬間には、ものすごい瞬発力を必要とするので、爆発的なパワーは非常に重要です。
しかし、お互いのレベルが上がり短時間で勝負がつかない場合は、試合時間をフルに戦う必要があります。
仮に前半は良い動きでも2ラウンド目なると極端にスピードや力が落ちて動きが悪くなった場合、逆転される可能性が高くなります。
例えば
⚫︎息がゼェゼェ上がって苦しくなり、冷静な判断力が失い心が折れてしまう。
⚫︎腕がパンパンに張って動かせない。
⚫︎脚が全然動かなくなる
など、あなたも一度は経験したことあると思います。
スタミナが不十分で戦うことはまるで
「車のガソリンが少ないのに、人里離れた遠くの未開の地に出掛ける無謀なアドベンチャー」
だからこそ、試合で勝つためには十分なスタミナを作って臨むことが必要なことは言うまでもありませんね。
レスリングの試合で勝つために必要なスタミナとは、大きく分けて
1、6分間筋肉を動かして技術の攻防が出来る筋持久力
2、6分間筋肉に酸素と血液を送ることが出来る心肺機能と循環機能
3、試合の1日を通して、移動から計量、ウォーミングアップから試合の繰り返しを行うことが出来る全身持久力と耐久力。
です。
1、レスリングに必要な筋持久力とは?
6分間の試合時間で、筋肉はものすごい瞬発力の持続性を求められます。
まずは腰を落として安定感のある構えの維持。
これだけでも足腰の筋力をかなり持久的に使います。
相手との組み手争いでは、上半身の引く力、押す力を断続的に使います。
実際にタックルをしたり、投げ技をかけたり技をかける瞬間には、全身で吹っ飛ばすようなものすごい瞬発力を要します。
力の使い方はゆっくりな場面、軽く早く動かす場面、グッと力を出す場面、瞬発的に動かす場面等いろんな動きで筋肉を動かし続けることが必要ですね。
2の心肺機能と循環機能とは?
1で書いたように筋肉を断続的に動かすには酸素を送るために重要です。
筋肉を動かすと乳酸が溜まり、当然心拍数があがりますから、何もしないと動きが極端に落ちます。
だからこそ心拍数を落ち着かせて乳酸を除去するためにも血液を循環させて酸素を送る心肺機能が重要です。
つまり、激しい運動をすると乳酸という疲労物質がたまり、それを除去するかエネルギーに変えて再利用しないと筋肉を動かすことが出来ないんです。
そのために全身にポンプのように血液を流して酸素を送る働きが必要です。
3については、
試合の時は単に1試合分のスタミナだけではなく、試合前のウォーミングアップ、会場移動、計量、食事も含めてトータルで必要となります。
試合前のウォーミングアップでは、試合で最初からガンガン攻めて後半もスタミナ切れしないようにしっかりやる必要があります。
勝ち上がれば勝つ上がるほどこれを繰り返すので必要なスタミナは何倍にもなります。
また、精神的なタフさというかスタミナや様々なプレッシャーやストレスに負けない耐久力も重要ですね。
スタミナアップのトレーニングと同時にこれらのことを頭に入れておくことも大事です。
具体的なトレーニングの方法については、これから1つずつアップしていくのでお楽しみに!
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