“レスリングに必要なスタミナとは何か?”
前回書きましたが、今回は具体的なトレーニング方法を紹介していきます。
レスリングに必要なスタミナの中で、6分間筋肉を動かす筋持久力があります。
瞬発力はもちろん大事ですが、試合時間は6分間なので、6分間筋肉を動かせる筋持久力も大事です。
“筋持久力を高めるためには、筋持久力トレーニングを中心にやれば良いのか!?”
必ずしもそうではありません。
筋持久力を上げるためには、まず、全身の最大筋力をしっかり高めておくことが必要です。
いつも最大筋力めいいっぱい使って戦うのと、筋力に余裕を持って戦うのと、どちらが長持ちするかは明らかですね。
最大筋力はいわゆるビッグ3と呼ばれるウェートトレーニングの他にロープ登りや懸垂で高めることが出来ます。
筋持久力を高めるために、しっかり最大筋力を上げておくことに取り組みましょう。
それと同時に正しい技術、カラダの使い方を覚えて無駄のない力の発揮の方法を習得することも重要です。
いくら最大筋力を高めても非効率な力の使い方だとしたら、すぐに乳酸が溜まって動けなくなります。
また、筋肉が理にかなっていない無理な動きをすると故障の原因にもなります。
良い動きは怪我せず長時間動けるし、当然技の瞬発力やインパクトが上がるのでいいことづくめです。
これは正しい動作で行う打ち込みなどの反復練習を行うことで解決出来ます。
とにかく繰り返し繰り返し、毎回毎回100パーセント良い動きを心掛けて行う。
ここまで来て最後に筋持久力自体を高めるトレーニングに移行します。
試合でスタミナ切れしない筋持久力を高めるための練習は具体的には、
⚫︎スパーリングを試合時間(3分×2ラウンド)の倍(3分×4ラウンド)連続で行えるようにする。
⚫︎懸垂や腕立て伏せ、対人補強などの自重、対人トレーニングを正確な動作で回数を多く追い込む。
別に特別なことではなく、難しいトレーニングは必要ありません。
結局、筋持久力と言えど、
⚫︎最大筋力
⚫︎瞬発力
⚫︎正確な動作
⚫︎怪我しない動き
全部つながっているので今一度練習内容を見つめ直してみましょう。
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