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さて、今回は“アンチエイジング”をテーマに、例え年齢が上がったとしても、年齢に負けないコンディションを作る方法についてたっぷり書きたいと思います!
そもそも人間誰もが寿命というものがあり、遅かれ早かれ加齢による人体機能の衰えというのは避けられません。
でも最近はスポーツ科学や栄養学の進歩により、アスリートの競技年齢も上がって来ました。
レスリング選手も昔に比べ、30代でも世界のップで活躍する選手が増えて来ていますね。
他の要因として、企業のバックアップで結果を残せばちゃんとプロとしての保障があり、選手が長く活動を続ける環境面が整ってきていることもモチベーションを保てる大きな理由でしょう。
でも年齢が上がっても活躍するためには、肉体のメンテナンスとコンディショニングは欠かせません。
私も経験しましたが、特に30歳近くになってから少しずつ、何かしら若い時との違和感が出てくるようになり、30歳を過ぎると疲労の回復の遅れなど顕著に現れてきます。
そのうち練習で追い込めなくなり、体力がさらに衰えていくといった悪循環に陥り、精神的にも落ち込み、自然と第一線から退いていく。
どんな選手でもいつかは辞める時が来るとは言え、前向きな気持ちがあるのに辞めざるを得ないのは非常に残念ですね。
若い選手がどんどん育って出てくるのは望ましいことですが、ベテラン選手にもまだまだ頑張ってもらって全体のレベルが上がるのは良いことです。
また、マスターズ世代の選手でも強さを追求することは素晴らしいですし、決しておかしいことではありません。
“競技寿命を伸ばし、年齢が上がるにつれ強さも磨きをかけていく。”
オリンピックを目指す選手から生涯スポーツとして取り組む人まで、可能な限りその人が持つ可能性を引き伸ばしたいですね。
一般的には、30歳ぐらいを境に選手としてのピークは過ぎて落ちていくと考えがちですが、実は自分の年齢とうまく向き合い、賢く鍛えていけば若い時と同じく、むしろそれ以上のコンディションを作ることも可能です。
そこで4年前に私が42歳で復帰し、天皇杯全日本選手権に出場して歴代最年長優勝した時のコンディション作りについて以下のように簡単にまとめました。
1、練習の頻度よりも一回の量と質にこだわり、疲れをためずにしっかり休むときは休み、練習の強度のメリハリをつける。
2、筋力トレーニングや走り込みを効率の良いやり方で取り入れ、フィジカルの数値を落とさない。
3、カラダの内部から強くする意識で食事やサプリメントを取る。
上から順に説明していきます。
1と2についてですが、若い時はとにかく練習の頻度にこだわることが多くなりがちです。
⚫︎練習は週に6日やらなくてはならない
⚫︎午前午後両方追い込まなくてはならない
など、半ば義務的に練習に取り組み、つい休んでしまうと自分に負けたと罪悪感にさいなまれてしまいます。
しかし、試合で勝つために必要なことは、週6日練習頑張ることではありません。
大事なことは、いかに試合の時に最大のパフォーマンスを発揮するか?です。
試合の日程は通常1日もしくは2日です。
もちろん週6日頑張れた方が良いですが、年齢とともに疲労回復がついてこなくなります。
したがって週6日ガンガンスパーリングやろうとするよりも、週に3日集中してやろうとするほうが良いですし、疲労具合によっては2日でも良いでしょう。
よって
⚫︎スパーリングをやる日はとことん強度を高めて、若い時よりも質と量を高める意識でやり込む。
⚫︎一回のスパーリングで出すパフォーマンスは下げずにむしろ上げていく
そして疲労がたまったら練習の強度を落とし、メリハリをつけていくのが良いです。
イメージとしては週に3日追い込み、3日は技術練習中心など、体調と相談しながら行うのが良いでしょう。
身体の声を聴きながら負荷を調整していく作業。
決して自分のカラダを甘やかしているわけではなく、自分の年齢と向き合い追い込む時はとことん追い込み、休む時は若い時より休む。
このようにメリハリをつけていくと、強度をガンガン上げて行くことができるし、試合時のパフォーマンスをアップさせることが出来ます。
大事なのは週6日頑張ることではなく、一本一本のスパーリングであったり、1日もしくは2日間のパフォーマンスを最大限上げることです。
次に2についてですが、いくらパフォーマンスを最大限発揮しようとしてもエンジン部分となるフィジカルがついてこなければどうにもなりません。
したがって年齢が上がっても、しっかりトレーニングは積んで身体能力を高いレベルに持っていく必要があります。
一般的に年齢が上がると経験を積んで技術が向上しますが、若い選手とやって負けてしまうのはフィジカルが落ちて馬力で持っていかれてしまうから。
ですので理論上はスタミナ面も含めてフィジカルが落ちなければ年齢とともに強くなれるということです。
高いフィジカルとスタミナを保つためには、筋力トレーニングと走り込みが重要です。
ですが、当然若い時のように量をやりこめば良いというものではなく、効率良く集中して追い込むことが大事です。
筋力トレーニングでもより正確なフォーム、リズムで行わないと若い時と比べすぐに怪我につながります。
ランニングも量をやると膝や足首の関節部分に負担がかかるので、週に1〜2回、高強度インターバルトレーニングで短時間で行うのが良いです。
でも普通は年齢とともフィジカルは落ちるから高いレベルは無理だと思うかもしれませんが、ご安心を。
パワーリフターやボディビルの世界やトライアスロンの選手を見ても一目瞭然ですが、40代でもすごい筋肉やパワー、スタミナの持ち主はたくさんいます。
今からパワーリフターやその専門の記録の競技で世界のトップに立つのは難しいと思いますが、勝つために必要な高いフィジカルを作るのは不可能ではありません。
大事なことは自分で肉体の限界を決めずに、むしろより精度を上げて賢くトレーニングに取り組むかどうか?です。
最後に3についてですが、
「自分のカラダは自分が食べたものから出来ている!」
という言葉通り、食事面は年齢が上がるにつれてさらに重要度は増していきます。
とは言っても特別な食事というより、必要なものをしっかり取り、身体の内面から強くしていくイメージですね。
具体的には、
⚫︎基本は定食スタイルとし、カラダを作る動物性たんぱく質をしっかり摂る。
⚫︎食物繊維と発酵食品を十分に摂り、腸内環境を整える。
⚫︎アルギニンサプリを摂る。
です。
別に難しいことではなく、非常にシンプルです。
肉や魚などの動物性たんぱく質はカラダの肉となり血となるのでしっかり摂りましょう。
また、腸内環境が良くなると疲労回復が断然違うし身体の内面から元気になります。
アルギニンのサプリメントは薬事法があるので効果効能は謳うことは出来ませんが、カラダの内部から、血管から、アンチエイジングの強力な味方となるのは事実です。
私はここ8年間、毎日アルギニンは欠かさず飲んでいます。
最後にまとめると、
“歳を取るということは経験を積み、ある意味若い時よりも強くなれる可能性があるということ。”
「歳だから!」とか、「若いのには勝てない!」という考え方は捨てて、歳とともにさらに強くたくましくなっていきたいですね。
“自分の年齢は自分で決める!”
年齢を言い訳にするのではなく、逆に自分の年齢にしっかり向き合い、賢く鍛えて年齢とともに強くなって行きましょう!
何より、歳とともに新しい発見があるし、
「若い時に出来なかったことが歳を取って出来るようになった!」
そんな自分に出会ってみませんか?
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