チューブトレーニングの是非

 

今までチューブを使ったトレーニングは試したことはありますか?

 

試したことがない人も、野球選手が怪我した時にインナーマッスルを鍛える目的でやってる場面を見たことがあると思います。

 

レスリングの世界でも韓国選手が伝統的にやたら太い生ゴムチューブ使ったトレーニングを取り組んでいたり、旧ソ連の選手なども細長いチューブを独特のフォームで引くトレーニングをやっています。

 

チューブトレーニングについては、昔から賛否両論ありますが、レスリング選手が果たしてチューブトレーニングで本当にパフォーマンスがアップ出来るのか!?

 

私も過去に取り組んだことがありますが、実は怪我をした痛い思い出があります。

 

その時は韓国遠征から持ち帰った太い生ゴムチューブを使い、グランドのリフト技のイメージで相撲式デッドリフトのように持ち上げ動作のトレーニングを行っていました。

 

昔のアニメ「巨人の星」に出てくる大リーグ養成ギブスのように、競技動作に強い負荷をかければパワーアップするだろうという単純な発想ですね。

 

しかし、やればやるほど腰に違和感が出始め、いつのまにかガチガチに。

 

そのうちどうしても張りが取れなくなり、動きも悪くなっていき、焦って練習したところ、グランドで相手を持ち上げた際に、背筋がブチブチと音を立てて肉離れを起こしてしまいました。

 

あの時は動けなくなって復帰するのに時間がかかりましたね。

 

なぜこのようなことになったのか?

 

チューブでトレーニングする場合、通常のフリーウェートで行う場合と大きく異なる点として、引っ張れば引っ張るほど、負荷が強くなるところがあります。

 

これって実は筋肉にはかなりリスクがあるんです。

 

そのリスクとは筋肉が硬くなったり、肉離れなどの怪我をしやすくなること。

 

チューブそのものは柔らかいし、レスリング選手に必要な柔らかい筋肉がつくイメージがありますが、負荷のかかり方としては実は良い動きとはまったく正反対なんです。

 

良い動きとは動作を行うにつれて身体にかかる負荷が弱くなっていき、動作の終わりでは0になって放出されます。

 

チューブでは負荷がどんどん強くなるという点が、良い動きと全く逆なのはお分かりですね。

 

私が経験したように、特に腰の脊柱起立筋に終動作に強い負荷がかかると怪我につながりやすいです。

 

他の筋肉、特にアスリートが怪我をしやすいハムストリングスや、肩の筋肉でも同じなので、チューブトレーニングを行う際は非常に注意が必要です。

 

したがってチューブを使って最大筋力を鍛えるために、強い負荷で追い込んだトレーニングをするのは危険です。

 

でも、チューブトレーニングを経験的に良いと感じている人も多いし、あながち否定はできません。

 

今まで良いと感じている人がやっているように負荷が過度になりすぎずに、動きのイメージ作りとして取り入れるには悪くないかもしれません。

 

例えばレスリングでも多い “脇を絞る動作” などは、絞る際にも力を入れるので、ギュッと締める動きの感覚を染み込ませるために両腕でチューブを持って引きつけるチューブプルなど。

 

ただし脇を締めた際にあまりに負荷がかかると肘を痛めやすいので、気を付けなくてはいけません。

 

また、韓国の柔道選手などは壁に取り付けた生ゴムチューブを持って投げの反復練習を多くやるそうです。

 

実際にオリンピックで金メダルを取った韓国選手も生ゴムチューブでの打ち込み練習の効果を強く実感しているようです。

 

私も旧ソ連の選手がやっているのを実際に見ましたが、長いチューブを使って過度に負荷がかからないようにやっていましたね。

 

注目したいところは全身を連動させてスムーズな動きになっていた点。

 

おそらく経験上、うまく成果を出している選手はパフォーマンスアップにつなげるために、動きと負荷の強さを身体で理解しているのでしょう。

 

ですので、チューブトレーニングに取り組む場合、以下のことを頭に入れておきましょう。

 

1、過度の負荷をかけての筋力アップを狙ったトレーニングは怪我のリスクがあり、逆効果。

 

2、強すぎない負荷で動きづくりのトレーニングとして取り組む場合、うまく行えばそれなりの効果がある。

 

あの人がやってるから、良さそうだからと表の部分で判断するのではなく、

 

そのトレーニングがなぜ良いのか?

 

しっかり理論的に整理できた上で取り組みましょう!

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