昔と比べて、高校生や大学生にしても体格が良い選手が増えましたが、これもトレーニングや栄養の知識など、カラダ作りの良い情報が溢れてるからでしょう。
私も普段大学生相手にスパーリングしたり、たまに高校生の相手をしたりしますが、中には立派な筋肉質の肉体をして非常に力強く身体能力の高さを感じる選手がいます。
一方、見た目はゴツゴツして筋骨隆々でも、あまり力強さやバネを感じない選手もいます。
そのように筋肉量が多くても、力強さや動きにつながらない選手の身体つきの特徴として変に凹凸がありすぎるという点があります。
⚫︎逆三すぎる
⚫︎腕が太すぎる
⚫︎胸板が厚すぎる
⚫︎胸板に比べて背中が薄い
⚫︎太ももに比べてお尻が小さい
など、あまりにも部分部分の筋肉が極度に発達していたり、根幹部分の筋肉(背中、お尻、腹部)が今一つ鍛えられていないカラダです。
部分部分が発達しすぎてるカラダというのはトレーニングでも、競技動作でも身体を連動的に使ってない証拠です。
逆に
力強く動けるカラダというのは身体の根幹部分が太く、末端に従ってスリムになっていき、ウェストも引き締まって決して細すぎず、中でもお尻や背中の背面部分がよく発達しています。
すなわち、後ろ姿が非常に格好良く、前から見るとちょっと着痩せする感じの外国人格闘家のような肉体です。
●背中の筋肉に厚みと広がりがある
●お尻の筋肉がポンと突き出ている
●僧帽筋から首にかけて太い
レスリング選手のカラダ作りにおいてこのあたりをチェックしていきたいですね。
もちろん、体型、骨格は個人差があるのでみんながみんながみんな同じ身体つきにはなりませんが、腕が太くてもその分背中や胸板が厚く、体幹がしっかりし、太ももが太くてもお尻がその分大きい身体になることが大事です。
外国人の身体的特徴については、またの機会に書きますが、身体の根幹部分からエネルギーを生み出し、全身を連動的に使って部分部分だけ太くなりすぎずに、身体の根幹部分がよく発達した肉体を目指して行きたいですね。
レスリングの勝ち負けは決して見た目だけではありませんが、凹凸のありすぎるカラダではなく、まさに古代のギリシャ彫刻のような強さを感じる肉体に変化していくと、自然と動きやすく力強さもアップしていくので、トレーニングでもイメージしていくことが大事ですね。
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