前回、筋密度について書きました。
筋密度を上げるためには筋肉量を増やすことと、体脂肪を落とすことが必要ですが、両方を同時に行うことは非常に難しいです。
当然ながら筋肉量を増やすことと、体脂肪を減らすことは別作業として取り組んで行った方が成果は出やすいです。
ただ、体脂肪は思ったより身体についているし、「思ったよりたくさん落とせる。」ということはご存知ですか?
勝つためのフィジカルを手に入れるために正しいトレーニングでの筋肉作りは重要ですが、最大限パフォーマンスを発揮するためには、同じく体脂肪を落とすことも重要です。
けっこう鍛え込んで腹筋が見えて体脂肪が少なそうな人でも、計ってみると実は14〜15%ぐらいあったりします。
お腹の肉をつまんでみると結構つかめますし、筋肉内にも脂肪が存在します。
でも適正階級に出場して有利に試合展開を持って行きたいなら、試合時に体脂肪率は10%前後には持っていきたいところ。
世界を目指す選手なら軽量級なら5〜7%、中量級でも8〜9%の一桁には持っていきたいです。
私も昔の69kg級や格闘家時代の70kg級に出ている時は、普段はガンガン食べて身体を作って11〜12%ぐらいで、試合に向けて減量して8〜9%ぐらいに持っていきました。
一桁になると、かなり筋肉がハッキリと目立って筋張ってきますし、スタミナも格段に上がり非常に動きやすいです。
この意外に多い体脂肪ですが、急には落とせないけど、ちゃんと取り組めば誰でもそれほど苦しむことなくしっかり落とせます。
別にトップアスリートだけの話ではなく、社会人選手の場合でも十分に可能です。
決して難しくはなく、食事、運動、休養のちょっとしたコツ。
体脂肪を落とす時間の目安としては最初は1カ月で2〜3kg、2カ月で5kgぐらいを目指すと無理がないですね。
5kgと言えど、体重70kgの人なら体脂肪率7パーセント分もの脂肪が落ちた計算になります。
仮に最初の体脂肪率が15〜16%なら一桁行きます。
階級も今までより一つか二つ落とすことが出来るし、一つだとしても今までよりは確実に有利になります。
しっかりと筋肉を作ったうえで体脂肪を落とすのは、勝つために必要な要素。
“適正階級に出場できて相手に組み負けせず、肉体的にアドバンテージを得て戦うことが出来る”
年齢を重ねても一桁に持っていくことは十分可能ですし、どうせなら一桁に持っていって今まで見えなかった景色を見てみませんか?
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